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第1章 伴奏って何だろう〜伴奏する時の心持ちについて〜 第1課 「伴奏」という言葉があまりよろしくない 第2課 作曲家がピアノパートを書くのはなぜか? 第3課 伴奏するなら誇りと責任を持とう 第4課 いい音楽を仲間と分かち合う喜び 第2章 初めてのリハーサルに行く前に〜譜面の読み方編〜 第1課 全体像をつかむ ( 1 )全体の構成をざっと把握してみよう ( 2 )強弱の変化に注目してみよう ( 3 )伴奏形に注意して見てみよう ( 4 )合唱パートとピアノパートの音域に注意しよう 第2課 それぞれの部分を詳しく見る ( 1 )前奏 ( 2 )1 番 ( 3 )間奏その1 ( 4 )2 番 ( 5 )間奏その2 ( 6 )3 番〜後奏 第3章 初めてのリハーサルに行く前に〜練習のしかた編〜 第1課 歌のパートを弾いてみる 第2課 メロディー+バスラインを弾く 第3課 メロディー+和音を弾く 第4課 メロディーを歌いながらバスと和音を弾く 第5課 総仕上げ・ピアノパートを弾きながらメロディーを歌う コラム 実際のリハーサル風景から 第4章 リハーサルに行こう 第1課 合唱のリハーサルならではのこと 第2課 初めてのリハーサルで 第3課 リハーサルを重ねる中で 花(武島羽衣 作詩/瀧 廉太郎 作曲) ---------- 合唱団のピアノを弾いている方必携の本の登場。とても技術を持っているのに、合唱団のピアノは指揮者の言うとおりに弾いていればいいのでは? と思っているためか、個性のない伴奏に止まってしまっている演奏を良く聴くことがある。本書は「合唱のピアノは決して伴奏ではなく、指揮者や合唱団と一緒に音楽を創っていくべきだ」という視点を元に、いったいどうしたら自発的に指揮者や合唱団と音楽的に関わることが出来るかを説いたものである。具体的に瀧廉太郎の「花」を題材に、練習の前に楽譜から何を読み取るのか、個人練習はどうあるべきか、練習に臨むときの心構えなど、主に練習におけるピアニストの役割を考えていく。
<まえがき> この本では、合唱の伴奏をする機会のあるピアニストを中心に、アンサンブルに興味のあるピアニスト全般を対象として、アンサンブルにおけるピアノパートの役割や譜面の読み方、練習の仕方を、私の経験を交えながら提案しています。「合唱の伴奏をする機会のあるピアニスト」と言っても、校内合唱コンクールで伴奏を務めることになった学生さん、PTA のイベントで歌う合唱曲の伴奏を急遽やることになったお母さん、など、突然合唱の伴奏にトライすることになる方も沢山いらっしゃると思います。そういう初挑戦の方にも実践していただけるよう、皆さんがよく知っている瀧廉太郎の『花』をテキストに選び、まずは基礎的なことを取り上げるように努めました。その内容は主に第2、3 章でまとめましたが、これは合唱曲に限らず、室内楽曲、歌曲など、アンサンブル曲全般に応用が利くものだと思います。何か一つでも読者の皆さんの参考になれば幸いです。この「ピアニスト編・第1巻」では、紙面の都合上、譜読みの仕方、個人練習の仕方から始まり、いざリハーサルに臨む時にどのようなことに気をつけたら良いか、というところまでしか書くことができませんでした。リハーサルの集大成である本番の話に触れられませんでしたので、その辺りは第2 巻でお話しできればと願っています。日本には本当に数多くの合唱団があり、そこでピアノを弾かれている方も、学生や有志の方からプロの方まで本当に沢山いらっしゃいます。ですが、弾く技術の巧拙とは全く別に、どうも合唱と一体感を感じないピアノというのを耳にすることが少なくないと感じています。合唱におけるピアノパート(いわゆる“伴奏”)というのはいつも控えめに弾くものだと思っていないか、自分も音楽を創るという意識で演奏に参加しているか、一方で、相手の音楽を常にちゃんと聴いているか…、既にプロとして活躍されている方にも、合唱におけるピアノについて改めて考えていただくきっかけになれば、と思い、第1、4 章では、そのことに対する私なりの考察と提案をさせていただきました。これはあくまでも私の“今の時点”での個人的な意見ですが、これを機に、よりよい音楽を指揮者、合唱団と一緒に創るために「ピアニストから発信できること」について思いを巡らせて下さる方が一人でも増えれば、著者としてこんなに嬉しいことはありません。(松本 望)
著者:松本 望
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