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カテゴリー |
名称/ID |
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価格(税込み) |
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52202005
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楽譜
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女声合唱曲 「合唱」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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合唱 (3’00"") ---------- 2021年10月、広島県合唱フェスティバルにて初演。広島県合唱連盟の60周年を記念する合唱曲として作曲された。 平和の鐘を想起させるような力強いピアノの前奏から始まる。そこからコーラスは耳に残る美しい旋律で、詩の世界を広げていくようである。コロナ禍で紡がれた作品として、作曲家自身思い入れのある曲となった。 新たな合唱の「讃歌」として、様々な場面で歌い継がれたい作品。 二部合唱での演奏も可能。また混声版との同時演奏も可能。 グレード:初?中級 演奏時間:約3分
信長貴富
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52303007
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楽譜
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女声合唱曲 「祝ぎ歌(ほぎうた)」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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祝ぎ歌 (3’00”) ---------- 2022年8月、舫の会(指揮=岸 信介)による初演作品。 合唱指揮者・岸 信介の傘寿と藍綬褒章受章を祝して、信長貴富による作詩・作曲で制作された。「吉日」に船を出そう、という晴れやかなシーンが浮かぶテキストと穏やかな波のような旋律が胸に残る作品である。 合唱祭・おかあさんコーラス大会の一曲としてもぴったりな女声合唱ピース。 グレード:初級 演奏時間:約3分
信長貴富
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52107010
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楽譜
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女声合唱曲 「宝物」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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宝物 (2’40"") ---------- 絵本作家・永田萠による、母と子どものためのポエム(『お母さんのたからもの』(理論社)より)。 子どもにやさしい眼差しを向けた母目線のテキストと、口ずさみたくなるかわいらしい旋律が心に響く。ピアノ伴奏付きの女声二部合唱(部分三部)で、おかあさんコーラスにぴったりな易しい合唱ピース。 2015年成蹊コーラスによる初演(指揮:笠置英史)。 グレード:初級 演奏時間:約2分40秒
信長貴富
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51704022
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楽譜
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女声合唱曲「言葉は」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. 言葉は(4’20”) ---------- オリジナルの混声版は長野県合唱連盟の第50回を記念した合唱祭のために2012年に作曲された。今回同時発売の男声版が2014年の第51回長野県合唱祭でゲスト参加のお江戸コラリアーずと地元の男声合唱団の合同演奏で初演。そして、2017年の4月に長野と東京の合唱団の合同演奏会のために女声版が新たに作られて初演された。 言葉によって人は様々な感情を表す。歌=言葉であるなら、歌は人間には不可欠な物である。人間への讃歌として愛唱曲として広く歌われる作品である。 グレード:中級 演奏時間:約4分20秒
<まえがき> この曲は長野県合唱連盟の委嘱により混声合唱曲として作曲、2012年第50回記念長野県合唱祭にて初演されたのが最初です。男声版は合唱団お江戸コラリアーずの委嘱により2014年に長野県合唱祭のゲスト演奏という形で初演、さらに女声版が女声コーラスしなの(長野県)の委嘱により2017年に完成、混・男・女の3編成が出揃うことになりました。振り返ればすべて長野県からの発信となり、長野県合唱連盟の皆さまはじめ、それぞれの初演でお世話になった皆さまに心から感謝申し上げます。このたび3編成同時にピース出版の日を迎えることができ、全国に広がって行くきっかけを得られて嬉しく思っています。 言葉によって考え、行動し、言葉によって絶望したり励まされたり・・・人間という存在は言葉によって作られている、もしくは言葉は人間そのものであると言えるでしょう。歌は言葉である、と私は思っていますので、歌も人間の存在の象徴であり、なくてはならないものだと思います。言葉への、人間への讃歌であり、歌をうたい続けることへの決意をも込めて作曲したのが、この曲です。 なお、混声版と男声版はピアノのない場所でも演奏できるように作曲されています。(ただしピアノ付きの方が演奏効果は高いでしょう。)打ち上げ会場など様々な場面で愛唱される曲になればと願っています。(信長貴富)
信長貴富
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51802012
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楽譜
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女声合唱曲「生きる理由」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. 生きる理由(4’10”) ---------- 磯辺女声コーラス30周年記念のコンサートのために2010年に女声版が作曲され、2014年に北海道のCh?ur Jeunesseの委嘱で混声合唱版も生まれた。 女性ならではの視点から、自らの存在の証としての「理由」を追い求めているテキスト。曲はユニゾンから始まり徐々に声部を増やしながら、転調を繰り返し進んでいく。 グレード:中級 演奏時間:約4分10秒 <まえがき> この曲は2010年に千葉県の磯辺女声コーラス(指揮=清水雅彦、ピアノ=鈴木真理子)のために女声合唱曲として作曲し、その翌年に独唱版(テノール=清水雅彦、ピアノ=鈴木真理子)、さらに2014年に北海道旭川市のCh?ur Jeunesse[クール・ジュネス](指揮=児玉かおり、ピアノ=千葉皓司)のために混声版に編曲しました。独唱版は『信長貴富歌曲集』(2012年、カワイ出版刊)に収録されており、このたび女声・混声合唱版がそれぞれピース出版され、全ヴァージョンの譜面が出揃う運びになりました。初演でお世話になった皆さまに心から感謝申し上げます。 生きることに理由があるのかと問われれば、言葉に詰まります。しかしながら、“歌うこと”を手に入れた私たちは、その行為によって、いま生きていること、生きている喜び、生き続けていく決意を表現し、共有することができます。歌う人聴く人と一緒に新川和江さんの詩句を分かち合い、「いま」を共にできる喜びを感じられたらと願っています。(信長貴富)
信長貴富
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52005011
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楽譜
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女声合唱曲「幕間(まくあい)」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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幕間 (3’50”) ---------- 2019年2月、神奈川県茅ヶ崎市の合唱団「コール香川」の40周年記念コンサートにおいて初演された。 舞台に関わる人間にとっては大事な「幕間(まくあい)」。その「幕間」に優しい眼差しを向けたテキストである。そこに共感し口ずさみたくなるようなメロディーが、その時間に温かみを加える。表舞台だけでなく、それを支える様々なことへの感謝を表現した作品。 アンコール曲としても最適。女声三部、ピアノ伴奏付き。 グレード:初〜中級 演奏時間:約3分50秒
信長貴富
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52212009
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楽譜
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女声合唱曲集 「からからと鳴る日々」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. 老年について 〔三部合唱〕 (2’50"") 2. 子どもについて 〔三部合唱〕 (1’50"") 3. 祈りについて 〔斉唱〕 (3’00"") 4. さくら さくら 〔三部合唱〕 (3’10"") 5. 秋だで 〔二部合唱〕 (2’10"") 6. からからと鳴る日々 〔三部合唱〕 (3’50"") ---------- 2022年8月、舫の会(指揮=岸信介)による委嘱初演作品。 「サッちゃん」や「おなかのへるうた」など、すべての人の心に残る詩文を書いてきた阪田寛夫の6つの詩。人生の楽しさ、おかしさや寂しさが沁みる言葉とそれらがより味わい深くなるようなメロディックな音楽である。女声三部合唱・二部合唱・斉唱の曲が並んでおり、多くのおかあさんコーラスで愛唱したい曲集。 グレード:初〜中級 演奏時間:約17分
信長貴富
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52308010
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楽譜
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女声合唱曲集 「Transit」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. Omelette (3’35”) 2. Loneliness (3’40”) 3. Coins (3’40”) 4. Shell (2’45”) ---------- 2023年3月、コーロ・マグノリア(指揮=福嶋浩美)の創立10周年記念に委嘱初演された女声合唱曲集。 曲集タイトルは同名詩集(著:和合亮一)から採られており、語義は「通過」。 各曲のタイトルは英語だが、詩の本文は簡潔で、映像が見えるような日本語である。 ポップなスタイルや呟くようなバラードで親しみやすい音楽が描かれている。 女声合唱団のレパートリーにおすすめな曲集。全4曲。 グレード:初〜中級 演奏時間:約13分40秒
信長貴富
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52401009
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楽譜
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女声合唱曲集 「うたを うたう とき[改訂版]」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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世界で一番おいしいパンケーキ(長田 弘 詩) (3'40"") P女3 うたを うたう とき (まど・みちお 詩) (2'40"") 女3 きみ歌えよ(谷川俊太郎 詩) (3'30"") P女3 悲しみの数(滝口雅子 詩) (3'30"") P女3 春(新川和江 詩) (4'30"") P女3 ---------- いろいろな機会に書かれた女声合唱の小品を1冊にまとめたものを2024年改訂。 それら何れもが初演の後、評判を呼び出版を待望されていた作品である。 「世界で一番おいしいパンケーキ(長田 弘 詩)」「うたを うたう とき(まど・みちお 詩)」「きみ歌えよ(谷川俊太郎 詩)」「悲しみの数(滝口雅子 詩)」「春(新川和江 詩)」の全5曲。 組曲ではないが、この1冊でステージが組めるように配慮されている。 難易度:中級 [改訂に伴う変更内容] 第5曲『春』に関し、強弱やテンポ表記を変更。
信長貴富
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50704023
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楽譜
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女声合唱曲集 「うたをうたうとき」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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世界で一番おいしいパンケーキ(長田 弘 詩) (3'40"") P女3 うたを うたう とき (まど・みちお 詩) (2'40"") 女3 きみ歌えよ(谷川俊太郎 詩) (3'30"") P女3 悲しみの数(滝口雅子 詩) (3'30"") P女3 春(新川和江 詩) (4'30"") P女3 ---------- いろいろな機会に書かれた女声合唱の小品を1冊にまとめたもの。 それら何れもが初演の後、評判を呼び出版を待望されていた作品である。 「世界で一番おいしいパンケーキ(長田 弘 詩)」「うたを うたう とき(まど・みちお 詩)」「きみ歌えよ(谷川俊太郎 詩)」「悲しみの数(滝口雅子 詩)」「春(新川和江 詩)」の全5曲。 組曲ではないが、この1冊でステージが組めるように配慮されている。 難易度:中級
信長貴富
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52211014
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楽譜
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女声合唱曲集 「きょうは いい日だ」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. いい日 (4’40"") 2. あけがたのせんたくき (2’40"") 3. 私の心臓 (2’10"") 4. みどりのきりん (3’00"") 5. 渚ではない (2’00"") 6. ひかりのさきっちょ (4’10"") ---------- 2022年5月、浜松フラウエンコール(指揮=岸信介)による委嘱初演作品。 優しさや穏やかさ、そして乾いた語り口の中に様々な風情や静かな祈りを感じる6つの詩。ひとつひとつの詩に寄り添った音楽は、6曲それぞれスタイルが異なるため、全曲通しても抜粋しても楽しめる構成となっている。おかあさんコーラスや、多くの女声合唱団で愛唱したい曲集である。 曲集タイトルは1曲目の「いい日」から採られている。 グレード:初〜中級 演奏時間:約18分
信長貴富
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51904005
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楽譜
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女声合唱曲集「あめちゃん」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. あめちゃん(安達祥子 詩) (3’20”) 2. 罵詈雑言 近江風(谷川文子 詩)(3’00”) 3. おおきな木(島田陽子 詩) (2’30”) 4. ジモティーに捧ぐ(遠藤 亮 詩)(3’40”) 5. あいうえおおさか くいだおれ(島田陽子 詩)(4’00”) ---------- 関西の「女性指揮者の会」委嘱作品。関西弁で書かれた詩をテキストとしており、その地方のアクセントに従うことに強い意義を感じながら作曲された。曲中の台詞は演奏団体ごとに変えることもでき、個性豊かなステージが期待できる。全5曲。 グレード:中級 演奏時間:約16分30秒
<まえがき> 本作は女性指揮者の会20周年記念演奏会のために作曲されたものです。指導者によるユニオンに向けて合唱曲を書くならば、何かしらの提案性や問題意識の共有を含むものにしたいと、まず考えました。そこで選んだのが関西弁による合唱曲というテーマです。 関西弁もしくはその他の方言詩への作曲は、過去にも多くの作曲家によって手掛けられてきたことなので、新しい着眼であるとは言えませんが、予てから私も取り組んでみたいと考えていた領域でした。標準語の詩を標準語のアクセントで作曲することに対して特別の疑いもなく私は過ごしてきたのですが、方言詩にこそ、その地方のアクセントに従って作曲する強い意義があるはずです。高低アクセントの支配を受けつつも音楽として自立したものにすることには日本人作曲家としての腕を試される要素が多く含まれています。逆に言えば、実は標準語の詩を標準語のアクセントで作曲することには方言詩ほどの意義を持たないのではないかと私は考えています。そのことを詳しく解説すると長くなるので割愛しますが、興味は尽きません。演奏においても作曲においても、言葉を尊重することはその土地の文化や歴史への敬意であり、人々への愛であると私は考えています。 さて、今回はこのチャンスを逃すまいと関西弁の詩を集め、作曲に取りかかりました。私は生まれてから小学校入学直前まで兵庫県西宮市で育ったので、三つ子の魂百までと言いますが、関西弁に関してはある程度自信を持っていました。しかし実際に取り組んでみるとそれほど簡単ではなかったのです。そこで女性指揮者の会代表の福田美保先生にお願いして朗読音声を送っていただき、それを聴いてアクセントを書き込むことから作曲が始まりました。楽譜が完成したあとも、練習を進めていただきつつ、細部にわたって会員の皆さまからご意見をいただき推敲を重ねました。そのようにして出来上がったのがこの譜面です。 1曲目「あめちゃん」にはセリフの記譜があります。この楽譜に書いてあるテキストは私が創作したもので、このまま使っていただいてもいいですし、演奏団体ごとに自由にお考えいただいても構いません。ぜひインパクトのある舞台作りを目指してください。(信長貴富)
信長貴富
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51008007
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楽譜
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女声合唱曲集「ことのはの葉ずえで」 [受注生産]
[カワイ出版]
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(在庫2冊)
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1 流星(2'40"") 2 月の光に(3'10"") 3 霧のちまたに(5'00"")繰り返しを省略した場合は(3'30"") 4 地名論(4'30"") ---------- 湘南コールグリューンの創立60周年を記念して委嘱された作品。大人の女声合唱のもつ深い音色を念頭に作曲されました。「流星」「月の光に」「霧のちまたに」の3曲は七五調の定型詩特有の律動が生かされ、印象に残るメロディラインを形作っています。自由詩である「地名論」は畳みかけるような言葉の動きが特徴的な言葉遊び的要素を感じさせる終曲です。 グレード:中級 演奏時間=約16分
※こちらの商品は受注生産品ですが、在庫分は通常発送可能です。
信長貴富
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51812018
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楽譜
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女声合唱曲集「三つのメッセージ」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. できたら (4’00"") 2. 泣声 (4’40"") 3. 若さゆえ (4’50”) ---------- 「泣声」「若さゆえ」の2曲は国立音楽大学の委嘱で2012年に発表、「できたら」は奈良県高等学校選抜合唱団の委嘱で2013年に発表された。それぞれ別の機会で作曲された作品だが、比較的若者に向けた詩人の思いを強い意志を持った「メッセージ」として聴き手に伝える音楽作りに共通点があり、今回まとめられた。全3曲。 グレード:中級 演奏時間:約13分30秒 <まえがき> 指揮者の藤井宏樹先生が2011 年当時ご指導されていた国立音楽大学音楽教育学科の合唱の授業のなかで、新作合唱曲への取り組みを通して学生を成長させようとする試みが行われました。「泣声」と「若さゆえ」の2 曲はこの試みのために作曲され、学生の指揮・ピアノによって初演されたものです。合唱曲への取り組みの過程には当然のことながら詩の内容に対する考察も含まれますから、教育を学ぶ学生たちに触れて欲しい詩を選びました。 「できたら」は、上西一郎先生がご指導されている奈良県高等学校選抜女声合唱団の委嘱により作曲、2013 年に初演された曲です。独立した1 曲として初演されましたが、ゆくゆくは「泣声」「若さゆえ」と並べてワンステージ分のボリュームを持たせることができるようにという意図を含みつつ、詩を選びました。3 つの詩はいずれも谷川俊太郎氏の詩集『詩の本』(集英社)に収録されているものです。
このたび上西先生がご縁を繋いでくださり、2018 年12 月に奈良女子大学音楽部が全曲通しての初めての演奏機会を設けてくださいました。これを機に曲集のタイトルを『三つのメッセージ』とし、出版の運びとなった次第です。初演から全曲初演に至るまでお世話になった皆さまに心から感謝申し上げます。(信長貴富)
信長貴富
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51808006
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楽譜
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女声合唱曲集「太陽のほとり」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. 朝のパン (2’30”) 2. 空をかついで (4’45”) 3. ゆりかごのうた (2’30”) 4. ひめごと (4’00”) 5. 太陽のほとり (4’45”) ---------- 2017年、仙台市の「女声合唱団木声会」の委嘱作品。 「人びとの思いがぶつかり合ったりすれ違ったりする現代社会を、石垣りんの言葉の力で照らしてみたい」と、満を持して作曲家が初めて石垣りんの詩に向き合った作品。詩人の比較的明るい詩風のテキストが選ばれている。全5曲。 グレード:中級 演奏時間:約18分30秒
<まえがき> 石垣りん(1920?2004)の詩集は、私が二十代の頃からずっと本棚にあって、時々開いて読み返したりしていますが、作曲してみようと思ったのは本作に取り組もうとしている時期が初めてでした。文学作品には出会うにふさわしい年代というのがあると思うのですが、私にとっての石垣りんは、今だったということでしょうか。石垣りんが最も活発に詩を発表していた年齢と私の年齢が重なったこととも関係しているのかも知れません。 私の場合、詩を読むときにどうしても「作曲する目」で見てしまうのですが、石垣りんの詩の多くは「うた」の作曲には向かないものが多いように思えます。少なくとも、作曲家が好みそうな「抒情」からは距離を取っていて、生きることの現実が暮らしの手触りとともに突きつけられるような詩が多いからです。それでもなお今この詩人に向き合ってみたいと私は考えました。人びとの思いがぶつかり合ったりすれ違ったりする現代社会を、石垣りんの言葉の力で照らしてみたいと思ったからです。 今回選んだ5つの詩は、石垣りんの代表的な詩風から比較すると明るめのものに片寄っており、詩人の全人格を反映した選択にはなっていません。とは言え、ふとした瞬間にペーソスが潜んでおり、ただただ光に満ちているわけでもありません。太陽に照らされている地球の反対側は、深い闇夜なのですから。 どの詩も平明であり解説不要と思いますが、4曲目の「ひめごと」について少しだけ触れましょう。長年銀行に勤めて家計を支えた石垣りんは生涯独身でした。「ひめごと」の中にある「吾子をそだてむ」というフレーズは、創作に掛ける彼女の意志と読めるでしょう。一方、子を持つ女性もそうでない女性も、人間は同じ地平に立ってその人ごとに秘めたる志を育てながら生きているのだ、と読むこともできると私は思っています。合唱曲としてたくさんの人の声を合わせて歌われると、尚更そのように普遍的に読めるのではないでしょうか。(信長貴富)
信長貴富
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51601013
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楽譜
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女声合唱曲集「田園」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 あきらめない (2'40"") 2 途方にくれて (4'30"") 3 家 族 (2'55"") 4 田 園 (5'40"") ---------- 詩集「ふたたびの春に」の中から、「フクシマ」に特化したものではなく、歌として普遍性を持ち得ることを重視して4つが選ばれた。 大切な人への思い、ふるさとへの思い、失ったものへの思い。これらは全ての人々に共通するものであり、作曲者は音楽を通して、そして言葉を通して、私たちの心にその「愛」を届けようとしている。 グレード:中級 演奏時間=約15分
<まえがき> 本作は、宮岡幸子先生の指揮される合唱団の集合体「ザ・シーブリーズ」からの二度目の委嘱により作曲されたものです。前作《海の比喩》(音楽之友社刊)の初演が行われたのは2011年3月、東日本大震災から約二週間経った頃でした。津波による甚大な被害が日々伝えられる中で、「海」を歌って良いものかという葛藤を抱えつつ迎えた演奏会でした。本番当日私は、電力不足が喧伝されていた薄暗い東京の街を脱出し、重たい空気を身にまとったまま、松山空港から砥部町のホールに向かう車に乗り込みました。車窓を流れる風景を眺めていると、ふと鮮やかな色彩が目に飛び込んできました。川沿いに咲く菜の花の群れでした。モノトーンの心に色が蘇ったのを感じました。悲しみの中にあっても春は再び来る。自然の力に励まされた瞬間でした。 さて月日が流れ、新たに作曲の機会を与えていただき、まず頭に浮かんだのは四年前の菜の花の光景でした。シーブリーズとの二度目の協働を意味あるものにしたいという気持ちが沸き起こりました。時間の蓄積の先にある成果にしたいと考えました。そうして辿り着いたのが和合亮一さんの詩集『ふたたびの春に』(祥伝社)でした。 この詩集には「震災ノート20110311→20120311」という副題があり、その名のとおり震災直後から一年の間に書かれた作品が収められています。それらは被災者である詩人の肉声であると同時に、読み手が自身の言葉として内面化できる普遍的な側面を持っています。今回作曲した四つの詩は、歌としての普遍性を持ち得ることを重視して選んだものです。 津波や原発事故でふるさとの土地を失った人々がいます。大切な家族を失った人々がいます。ふるさとへの思い。大切な人への思い。悲しみの核にあるのは愛です。ひるがえって現在の日本では、経済、軍事、教育などあらゆる場面で暴力的とも言える政治が行われています。そこに愛はありません。私たちはこれから先も大切なものを失い続けていくしかないのでしょうか。和合さんの詩を読みながら私の思考は飛躍し、やがてまたあの菜の花の光景に戻り……を繰り返しつつ、四つの歌が出来上がりました。ふたたび、春がめぐってきました。 (信長貴富)
信長貴富
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51806006
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楽譜
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女声合唱曲集「悲しみ色のスケッチ」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. つないだその手は (3’50”) 2. ことば (3’30”) 3. 夜が (3’40”) 4. いえすへの こうぎ (4’25”) 5. うたを うたって あげたい (4’00”) ---------- 神戸市で活動する、二つの女声合唱団のジョイントコンサートの為に作曲された作品。 テキストに込められた詩人の「祈り」の思いを、その言葉の一つ一つの簡明さを大切に表現することで、オーソドックスでありながら、美しさだけでなく、様々な詩人の思いを聴き手に伝える作品として仕上がっている。全5曲。 グレード:中級 演奏時間:約19分25秒 <まえがき> 以前に友人の勧めで、ゆきやなぎれいさんの詩集を知り、「鬼ごっこ」という小さな独唱曲を作曲したことがありました。それまで私は、萩原英彦作曲の合唱曲の作詩者としてのみ、ゆきやなぎさんのお名前を存じていなかったのですが、あらためて詩集を読んでみると魅力的な詩が多く、何かの機会にもっと作曲できたらいいなと考えていました。そんな折、女声合唱団グレイセス神戸と月が丘コールアフェットからのご依頼をいただきました。これは好機と直感して女声合唱曲集の構想を立てた次第です。 ゆきやなぎさんの詩には切実な祈りがあります。それは、しかし、特別なものではなく、どんな人の暮らしの中にもあるものだと、私は思います。ゆきやなぎさんは目が不自由でいらっしゃるのですが、それを私たち読者が知ることによって、詩の価値が上がったり下がったりするわけではないはずで、芸術的普遍性があるからこそ、多くの人の心を捉えるのだと思います。「いえすへのこうぎ」に込められた絶望、「うたを うたって あげたい」に注がれた愛情、それらは、私の人生にも、そして多分みなさんの人生の中にも、樹木の節のように存在するのではないでしょうか。 作曲にあたっては、詩の簡明さを大切に、文意が濁らないよう見通しの良い音楽を目指しました。オーソドックスでありながら、ひたすら美しく流れていくだけではないものに仕上がったとすれば、大いなる喜びです。なお、曲集のタイトル『悲しみ色のスケッチ』は、第3曲「夜が」のなかの「悲しみ色のインク」という言葉をもとに名付けたものです。(信長貴富)
信長貴富
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52410002
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楽譜
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二部合唱のための3つのソング 「ねむりそびれたよる」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. 忘れものをとりにいらっしゃい(詩:みつはしちかこ) (1’30”) 2. ねむりそびれたよる(詩:石津ちひろ) (3’40”) 3. ピカソ(詩:谷川俊太郎) (3’40”) ---------- 2023年5月、女声合唱団 九月の風(指揮:栗山文昭)により初演された。オリジナルは二部合唱。 穏やかで粋な3つのソング。思わず共感したくなる詩と口ずさみたくなる旋律は世代問わず、愛唱したい歌である。 グレード:初級 演奏時間:9分 編成:P二部合唱
信長貴富
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50710008
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楽譜
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無伴奏女声合唱のための 風のこだま・歌のゆくえ
[カワイ出版]
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(在庫2冊)
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風のような歌は : 林 芙美子 詩 (6'20"") 月色の羽音 : 大手拓次 詩 (6'20"") ---------- コンクール向けに書かれているがために、特に「月色の羽音」は最大8声になり、さらに歌い手に不規則さを要求している部分もあり、上級レベルの作品となっているが、二人の詩人の言葉に傾けた情熱を、さらに高い芸術作品へと誘っている。書名はそれぞれの詩よりとられた。 難易度:上級
信長貴富
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50707004
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楽譜
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無伴奏女声合唱のための「万葉恋歌(れんか)」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 春の苑 (1'50"") 女3 2 夏の野の (2'00"") 女2 3 君待つと (1'40"") 女4 4 天の火 (2'10"") 女4 5 山桜花 (1'50"") 女5 ---------- 万葉の和歌5首がテキスト。春、夏、秋、冬、そして春という順序で、和歌の短詩型をそのまま活かし、各曲は短い物となっている。ある一瞬を切り取り、切り取られたものの中に永遠を感じさせるという和歌の手法を作曲の原理として用いた。 全5曲。 難易度:中〜上級 演奏時間:約10分
信長貴富
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